マリナーズの菊池雄星(花巻東高)は、序盤は直球の最速が普段より約7~8キロも遅かった。制球も定まらず、二回までに4四球を出した。それでも、粘りの投球で我慢を続け、何とか6回3失点でまとめた。5月19日以来となる白星に「やっぱり1カ月しんどかったなと。それが一番ですね」と、かみしめるように話した。

 味方打線が2-2の三回に一挙8点と爆発。四回にも2ランが飛び出し、手厚い援護を受けた。投球にも余裕が出て、チェンジアップを多く試すことが可能に。徐々に外角球の制球も向上し、真っすぐに勢いも出た。

 メジャーで先発投手の評価基準となるクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)にこぎ着けた。サービス監督も「大リーグで5四球を出して6回まで投げきるのは難しい。決して良い状態ではなかったが6回まで投げた」と評価する。

 ただ、菊池に手放しで喜ぶ様子はない。「点差もあった。少しは次につながるゲームにできたかな」と冷静に振り返る。粘り強さで、ようやくトンネルを抜けた。

(シアトル共同=小西慶三)