雫石町は20日、同町と秋田県にまたがる秋田駒ケ岳(1637メートル)で、噴火を想定した初の実動訓練を行った。秋田駒ケ岳は気象庁の噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)だが、近年は火山性地震活動がやや活発化。レベル1から噴火した御嶽(おんたけ)山(長野、岐阜県)などの例も見据えて展開した。例年約8千人が訪れる秋田駒ケ岳の有事に備え、関係者は連携を確認した。

 消防や県警、県ドローン協会など約60人が参加。主峰男女(おなめ)岳北東にある旧硫黄鉱山跡付近で噴火した想定で行った。同町の国見登山口などで▽看板設置▽下山者対応▽避難者輸送-などの班に分かれて展開した。

 消防隊員は重症度によって治療の優先度を決めるトリアージを実施。救急搬送や下山者名簿の作成にも取り組んだ。同協会は小型無人機ドローンを使って捜索。赤外線センサーを搭載する機体で地表の温度変化もモニタリングした。

 斎藤徳美岩手大名誉教授や仙台管区気象台によると、秋田駒ケ岳は1890年以降、約40年周期で噴火し、最後の噴火は1970年。男女岳山頂付近では2017年9月以降、火山性地震の活動がやや活発化している。