大船渡での生活も2年目を迎えた。新たな道路や建物ができ、まちの変化を日々感じると同時に、その復興を後押しする若い力に頼もしさを感じる機会が多くある。

 震災で大きな被害を受けた三陸町越喜来。その被災跡地への自転車BMX体験施設の整備計画に東京都出身の福山北斗さん(23)が携わっている。

 BMXによる被災地のまちおこしを決意したのは20歳の時。震災がなければ来ることさえなかったかもしれない大船渡に昨年移住した。「地方でもいろんなことができると伝えたい。震災前よりもまちを盛り上げる」と語る姿に強い覚悟を感じた。

 自身も被災した尾崎勇款(さすけ)さん(23)は、震災後に新舞踊団体「さすけ会」を立ち上げた。「今、大船渡で一番人を集められる人」とも言われ、地元末崎町の交流施設で今月行われた催しでは、大勢のファンに元気と勇気を届けた。

 「地域の人が踊りを見に集まったり、生徒さんが一緒に稽古するなど、人と人が触れ合うきっかけになれたら」と話す笑顔に温かい気持ちになった。

 好きなことに全力で取り組み、まちの未来を支える人たちの表情と言葉は心を強く打つ。出会うたびに、その格好よさに刺激をもらっている。

(真下 舞子)