釜石市は1日、市内のバス路線を国道沿いなどを主に運行する幹線部、それ以外の支線部に分けて運行を始めた。仮設住宅の集約や交通事業者の運転手不足などを踏まえて再編。幹線部は東日本大震災前の通常運賃に戻して県交通が担い、支線部は市がタクシー事業者などに委託して運行し、「地域の足」を確保する。

 同市鵜住居(うのすまい)町の鵜住居駅前ロータリーで、支線部を運行する市北部コミュニティーバス「中村・青ノ木線」とにこにこバス「箱崎・箱崎白浜線」の出発式を行い、野田武則市長ら関係者8人がテープカット。早速住民が乗り込み、関係者がバスを見送った。

 同市ではこれまで県交通が担う路線バス、市がタクシー事業者に委託するにこにこバス、市のへき地患者輸送バスを運行。「路線」はバス運行に対する国補助金を導入し、定額運賃で仮設も経由して運行していたが、仮設集約に加え、国補助の2020年度末での終了、県交通釜石営業所の運転手が震災前より10人ほど減ったことなどを背景に、再編が必要となった。

 再編後は幹線部が増便、市が委託する南北コミュニティーバスとにこにこバス(事前予約制)が走る支線部も今まで通りの便数を確保。支線部の運賃は定額制で通学、通勤や通院に配慮し、乗り換えが円滑に進むダイヤに設定した。「へき地」は支線部に統合する。