来春卒業予定の大学生らに対する採用選考が1日解禁され、県内で採用試験が行われた。学生優位の売り手市場で人材確保競争が激しさを増す中、経団連が定める採用ルールは形骸化しており、採用スケジュールは前倒し傾向。既に内々定を得ている県内学生の割合は昨年の同時期を上回る勢いで、就職活動は早くもヤマ場を迎えている。

 1日はJR東日本が盛岡支社管内を主な勤務地とするエリア職の採用試験を盛岡市内で実施。エリア職はJR東管内で1660人を確保する計画で、同社広報は「人手不足の中で本年度は採用を強化する。自社の『変革』に挑む意欲のある人材を求めたい」と語る。

 経団連は大手を中心とする加盟企業向けの指針で、面接など選考活動の解禁日を6月1日と定めている。県内の多くの企業は非加盟で5月末までに選考を始めているが、人手不足の窮状を背景に水面下で「解禁破り」に踏み切る大手企業もあるとされ、県内外の企業が選考や内々定の時期を早めているのが現状だ。