三陸鉄道(中村一郎社長)は18日、盛岡市内で取締役会を開き、リアス線(大船渡・盛-久慈間、163キロ)の開通後初の営業概況を公表し、4月の乗車人員は9万4773人だった。旧JR山田線区間(釜石-宮古)を除く運行だった前年同月の2・6倍の大幅増。定期は2・4倍、観光団体も4・8倍となった。月別の詳細な目標は定めていないが「想定以上」(中村社長)の快調な出足。年間目標116万人達成に向け、持続的な利用が鍵となる。

 乗車人員は、定期5万1560人(前年同月比2万9881人増)、定期外の個人利用3万8036人(同2万5180人増)、観光団体3217人(同2551人増)など。リアス線効果が顕著に表れた。

 区間別は、旧JR山田線区間の釜石-宮古間が4万9656人、旧南リアス線の盛-釜石が1万6592人(同7123人増)。旧北リアス線の宮古-久慈は3万7392人(同1万778人増)。同社は南北リアス線区間は横ばいか微増とみていたが、想定外の増加となった。

 今後は観光面、地域の足の両面で持続的な利用が課題となる。改元に伴う10連休、6月の三陸防災復興プロジェクトと大型催事効果で利用増を見込むものの、前年の2・2倍を掲げる年間目標達成は「冬場の結果を見極めねばならない」と中村社長。「(9月の)ラグビーワールドカップ後も、県内外の利用、インバウンド(訪日外国人客)も含めた複合的な利用促進を図る」と語る。