山田町船越の町立鯨と海の科学館(湊敏館長)は15日、東日本大震災の津波で被災し、国立科学博物館(東京)の茨城県つくば市にある研究施設で修復した海藻標本帰館式を行った。国立科学博物館の北山太樹研究主幹が講演し、被災標本を救う活動の意義を訴えた。

 式には町教委の佐々木茂人教育長や町民ら約20人が出席。北山さんが佐々木教育長に約650点が8年ぶりに同館に戻ったことを説明し、海藻標本を手渡した。

 これに先立ち、北山さんは講演で「標本を救うことは人類共有の財産を守ること。そのことを再認識したのが震災の経験だった」とし、当時の活動などを紹介した。

 鯨と海の科学館には2011年9月に急逝した吉崎誠東邦大名誉教授が10年に寄贈した8万点の海藻標本があったが震災で被災。救出可能だった約1万点は修復され、県立博物館が保管している。