国道45号と三陸道を結ぶ大船渡市立根町の大船渡インターチェンジ(IC)。盛町側へ南進する車線はICに入る右折レーンがあるが、読者から「(信号機はあるが)矢印信号機ではなくて曲がるのが大変」と声が寄せられた。直進車が多くを占めることから矢印信号機ではないが、右折を待つ時間を嫌い直進する車両もあり隠れた「需要」がありそうだ。

 現場は丁字路交差点で近くの十字路交差点の信号機と連動する。対向する北進車線には左折レーンがあり、南進する右折車は直進と左折という二つの対向車両の通過を待たねばならない。

 岩手日報社の取材を受けて、大船渡署(及川雅人署長)は現場の交通状況を調査。朝夕の通勤時間帯、国道45号の交通量が増えることで右折の滞留車が一時的に発生するものの、ほぼ信号機のサイクル内で右折を終える状況だったという。

 一方、大船渡ICから数キロ南の大船渡碁石海岸ICには南進車の右折の矢印信号機が設置されている。この差は一体何か-。

 同署によると、信号機の設置は通行量や事故発生状況などを総合的に判断。三陸道に向かう南進右折車が多い大船渡碁石海岸ICは矢印信号機を設けているが、大船渡ICは直進車がメインで矢印信号機を設置すると、今度は直進車の滞留を招く「ジレンマ」がある。

 一方、情報を寄せた女性は「右折待ちの時間が長く、諦めて直進して大船渡碁石海岸ICから三陸道に乗っている」とし、調査に表れない潜在的な需要もうかがえる。

 内陸部で津波被災を免れた立根地区は東日本大震災後、住宅が多く立ち並ぶようになった。立根地区公民館の新沼良治館長(68)は「震災後、特に朝夕の交通量は明らかに増えている」と話すように、三陸道の整備と相まって交通事情は刻々と変化する。

 同署交通課はゆとりを持った運転を呼び掛けるとともに「住民の声は警察に集約される。最寄りの交番や駐在所などへ気軽に話してほしい」とする。