第38回全国地名研究者遠野大会(日本地名研究所など主催)は15、16日、遠野市などで開かれている。15日は同市新町のあえりあ遠野でシンポジウムを行い、遠野物語と地名の関わりなどの視点から「民俗学の聖地」の魅力を深掘りした。

 全国から約200人が参加。開催地を代表し、市史編さん委員会の大橋進委員長(75)=同市大工町=が「内陸と沿岸をつなぐ中継商業地としての人物の往来が、多様な昔話や民俗芸能を生んだ」と地域の歴史風土を紹介した。

 同市を拠点に、東北と欧州の人材を育てる交流事業を展開するイタリア出身のピアッツア・レナータさん(50)は「表現が足りず、伝え切れていない地域資源が遠野にはまだある」と訴えた。

 最終日の16日は、現地調査で同市土淵町の山口集落や沿岸被災地などを巡る。