遠野市青笹町の多田自然農場の多田克彦社長(64)は、海外市場で勝負できる飲食品の開発や販路開拓を支援する「遠野ブランド海外輸出ファンド」を設立する。遠野地域の産業の底上げが狙いで、自ら1千万円を出資。国内外の市場視察や商談会を企画し、個人法人を問わず意欲ある経営者の業容拡大を後押しする。農業法人経営者の主導による公益ファンド形成は珍しいケースで、成長著しい海外市場と地域をつなぐ新たなアグリビジネスの展開が期待される。

 ファンド設立は7月1日を予定し、投資期間は3年間を想定。多田社長のほか遠野地域周辺の数社が出資する方向で、約1200万円の規模を見込む。