県教委の佐藤博教育長は14日の定例記者会見で、県立博物館(盛岡市)の学芸員が出土品の一部を「サンプリング」として無断で切り取っていた問題で「組織としてマネジメントができていなかった」と述べ、陳謝した。県教委が立ち上げた調査チームで受託した文化財や当時の関係者の対応などを検証する方針で「改めてゼロベースで調査していく」との考えを示した。

 調査対象は1990年度から同館で保存処理を受託した鉄製の文化財。関係書類が現存する2004~18年度では約270件に上る。柳之御所遺跡(平泉町)から出土した、国の重要文化財の内耳(ないじ)鉄鍋と火舎(かしゃ)、花瓶(けびょう)の3点は既に調査を開始。年内早期に調査結果を公表する方針だ。

 調査チームは13日に設立。佐藤一男教育次長がリーダーを務め、担当課職員ら11人に外部の専門家3人程度を加える。