【本紙特派員・小田野純一】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(花巻東高)がけがからメジャーに復帰して1カ月が過ぎた。ここまで打率2割5分6厘(117打数30安打)と昨季を下回る一方で、本塁打7本は昨季開幕約1カ月よりも多い。復帰直後は内角攻めに苦労し外角をうまく当てる巧打が目立っていたが、5月末からスイングに力強さが増し、本塁打を連発している。

 オースマス監督は「(5月27日の)オークランドから打撃練習での質が変わった。力強さも戻ってきた」と評価する。指揮官の見立て通り、そこからの2週間で本塁打5本と量産。ファウルも三塁方向へのこすった飛球が多く、球の下にバットを潜り込ませる本来の打撃ポイントになってきた。

 開幕直後に複数安打を4度記録したが、15日のツインズ戦以降は、無安打か1安打の試合が多く、特に三振が急増。他の野手の約半分の打数だがチームで4番目に多い35三振を記録している。

 早いカウントで捉えきれなかっただけでなく、各チームが大谷対策を講じてきたことも背景にある。ツインズやアスレチックスは昨季よりも内角攻めが顕著になり、マリナーズは左投手を生かした外角攻めを徹底した。

 ただ、最近の本拠地8連戦では早いカウントで甘い球をしっかりと捉え安打や本塁打につなげている。強振が大谷の魅力だが、本塁打も打率も追い求めるなら、俊足を生かせるように三振を減らす工夫も必要になるだろう。