2020年の東京五輪・パラリンピックと今秋のラグビーワールドカップ(W杯)を前に、7カ国の在日大使館の関係者が12日、本県の被災地を視察した。復興庁の「『復興五輪』海外発信プロジェクト」の一環で、13日まで沿岸7市町村を訪れ、復興状況に理解を深める。

 12日はナイジェリアのモハンメド・G・イサ駐日大使やホンジュラスのアレハンドロ・P・セルナ駐日大使ら10人が、ラグビーW杯の試合会場となる釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムや、陸前高田市の復興まちづくり情報館などを見学した。

 同スタジアムでは、釜石市の山崎秀樹副市長が東日本大震災時に小中学生が率先して高台に避難した「釜石の奇跡(出来事)」を紹介。防災教育が実を結んだ実例を基に震災の教訓を全世界に発信する意義を伝えた。

 セルナ駐日大使は同スタジアム視察後、「被災住民が困難な復興に立ち向かう姿勢に心を打たれた。スタジアムは自然がいっぱいで美しく、訪れることができる人は幸運だ」と語った。