小学校の英語教科化が2020年度からスタートする。どう向き合うべきか-その方向性を確認しようと盛岡市で公開講座が開かれ、研究者や小学校教諭、学生ら約400人が実施に向けた課題を共有した。

 講座は盛岡大など主催。「これからの小学校英語~未来への英語教育のすすめ~」と題し、同市盛岡駅西通のマリオスで9日開いた。パネル討論では▽盛岡市立仙北小の松島元樹教諭▽滝沢市立篠木小の前田華奈子教諭▽同大児童教育学科の石浜博之教授▽同大英語文化学科、ロバート・ステイリン准教授-の4人が事例発表した。

 松島教諭は「児童が考えを伝えようと工夫し、相手を理解しようとする姿勢が見られる」などと現状を紹介し、教師自らが楽しんで伝える重要性を訴えた。前田教諭は8割以上の児童が英語授業を好意的に捉えているアンケート結果を示したが、外国語指導助手(ALT)らとの連携の難しさ、教諭自身の研修の必要性を指摘。「児童のコミュニケーション力を高めるため大学や学生らとも連携を図りたい」と期待した。

 ステイリン准教授は同じ英語でも使われる国により発音などは若干異なる事実を紹介。「児童も教諭も〝完璧〟を求めすぎないこと。リラックスし、教諭が児童と共に学ぶ姿勢が学習意欲につながっていく」などとアドバイスした。

 一方、「教える側の正しい英語を伝える努力は不可欠」と指摘したのは石浜教授。「単に授業を実践するのではなく、底辺に理論的な枠組みのある教員養成が求められる」と強調した。