久慈に着任して2年目。本年度から久慈・洋野両支局が統合し、4市町村を受け持つことになった。新たに久慈支局管内となった洋野町。取材にお伺いしたのはまだ数回だが、すでに底知れぬ魅力に驚かされてばかりだ。

 大野では地元の卓球大会を取材。ずらりと並んだ卓球台で、老若男女が真剣に球を打ち合っている。スタッフの方いわく「あの人はインターハイに出ています。あの人は実業団で、あそこの人は元国体選手…」。すさまじい会場だ。互いに切磋琢磨(せっさたくま)し合う「卓球のまち」の片りんを垣間見た気がした。

 八木地区の植樹祭では、慰労でいただいたいちご煮に衝撃を受ける。一口すすると底に大量のウニ。大げさでなく本当に「大量」だ。味も絶品で、これだけでウン千円では…と心配になるぜいたくさ。話を聞くと、木を植えることで栄養のある雨水が海に流れ、ウニに良い環境ができるとのこと。この味も、地道に植えた苗木があってこそ。一杯のいちご煮に、壮大な自然の循環を感じてしまった。

 隣町なのに、知らないことが多かった洋野町。3市村の魅力を体感した1年目を終え、また新たな地を知れるのがとてもうれしい。久慈地域が最高の輝きを放つ季節もすぐそこだ。わくわくが止まらない。

(向山俊恵)