三陸防災復興プロジェクトの三陸ジオパークフォーラムは8日、岩泉町の町民会館で開かれた。参加者は、有識者らの講演や化石レプリカ作り、仮想現実(VR)体験など多彩な催しで三陸沿岸が誇る大地の魅力を再認識した。

 全国のジオパーク関係者や住民、7日の現地ツアーに参加した観光客ら約350人が来場。地元保存会による「中野七頭舞」や同町が発祥の地とされる「南部牛追唄」がフォーラムの冒頭を飾った。

 京都大名誉教授で日本ジオパーク委員会前委員長の尾池和夫京都造形芸術大学長が「日本のジオパーク」と題して基調講演した。尾池学長は日本列島の成り立ちや多様な特徴を世界との比較を交え紹介。地震発生のメカニズムも示し「東日本大震災の津波災害から三陸が復興していく姿、経験を世界に発信してほしい」とジオパークを防災教育に役立てる重要性を説いた。

 会場ではVR機器を使った三陸ジオパーク体験や、粘土でアンモナイトの化石レプリカを作る体験学習も開かれた。家族で会場を訪れた鷺田(さぎた)怜真(りょうま)君(岩泉小3年)は「恐竜が好きでジオパークにも興味がある。化石レプリカは部屋に飾りたい」と満足そうに笑った。