女優やミュージシャンとして活躍する、のんは12日、ミニアルバム「ベビーフェイス」を発売する。自身が作詞作曲し、岩手銀行のテレビCMでなじみ深い「この街は」を初音源化。あこがれのロックバンド、元GO!GO!7188のノマアキコとユウが手掛けた新曲など全6曲を収めた。盛岡市内丸の岩手日報社をこのほど訪れたのんは、青春の思い出と岩手への愛が詰まったミニアルバムに込めた思いを語った。

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 -ミニアルバム「ベビーフェイス」のボーナストラック「この街は」は、ご自身が出演する岩手銀行のテレビCMで歌われています。今回は、県内の小学生がコーラスで加わり、新たにレコーディングしたそうですね。

 

 CMではアカペラで歌っていました。今回は伴奏とみんなの合唱が加わって、音源になるのは初めてです。

 -ご自身が作詞作曲された曲ですが、どんなメッセージを込めたのですか。

 岩手の皆さんと一緒に楽しく、岩手を盛り上げたいという気持ちで書いた曲です。でも「みんなで頑張ろう」というだけでは単純すぎると思って、「応援する気持ちはあるけれど、なんて言ったらいいのかな」という率直な気持ちをそのまま詞にしました。私は、岩手の山も海も全てが素晴らしいと思っているので、皆さんにとっても「岩手はいいところだ」って再確認できるような曲になったらいいなと思っています。

 -ミニアルバムには、2012年に解散したロックバンド「GO!GO!7188」のノマアキコさんと、ユウさん(現在はロックバンド「チリヌルヲワカ」のギターボーカル)が手掛けた2曲が収録されています。

 私は中学生の時に友達と「GO!GO!7188」のコピーバンドを組んでいて、そこから音楽活動をしたいと思い始めました。私にとってスーパーヒーローだったお二人と一緒に演奏できるなんて夢のようです。中学時代からのファンとしても、お二人の曲が久しぶりに実現したこともうれしくて、いろいろな喜びが入り交じっています。

 -1曲目の「やまないガール」はキャッチーで骨太なロックチューンですね。

 お二人に曲を書いていただけることが決まってから何の打ち合わせもせずに、アッコさんとユウさんが書いてくださった曲です。とにかくかっこよくて、こびない女の子の曲だと感じました。私は、ふわふわっとした印象を持たれるんですが「やまないガール」は自分が先頭を切って、前に進んでいくと決めている女の子の歌。私自身が思うのんともつながって、この曲を歌えるのがめちゃくちゃうれしいって思いました。

 -5曲目の「涙の味、苦い味」もお二人による楽曲ですね。

 この曲は、私がコピーバンドを組んでいた青春時代のことを書いてほしいとお願いしました。前までは10代の失敗を思い出したくないところがあったんですが、最近になって認められるようになって。歌詞に出てくる「ラストライブ」は中学時代の実話もまじっています。穴があったら入りたいような記憶も、全部ひっくるめてすてきなんだってことを伝えたいです。

 -東京では6月16日にライブがあります。今後、岩手でのライブも実現するといいですね。

 岩手では絶対にライブがしたいです。今回のミニアルバムは、本当にかっこいい曲ばかりそろいました。「この街は」はまさに岩手のことを歌った曲です。青春の苦いところも、キラキラしたところも詰まっている作品になっています。岩手の皆さんには、ぜひゲットして聞いていただきたいです。

 のん 女優、創作あーちすと。2016年公開のアニメ映画「この世界の片隅に」で主人公すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭の審査員特別賞受賞。17年に自ら代表を務める音楽レーベルを設立し、ミュージシャンとしても活動。久慈市などで撮影した映画「星屑の町」(杉山泰一監督、20年劇場公開予定)でヒロインを務める。25歳。兵庫県出身。ミニアルバムやライブの詳細は公式ホームページ(https://nondesu.jp/)へ。