【米デトロイトで本紙特派員・小田野純一】右肘のリハビリ中を忘れるくらいに大谷翔平は完全な姿で復帰した。初安打とはならなかったが、ヘルメットを飛ばすほどの豪快なフルスイングと好機で打点を挙げる試合勘。いきなりの実戦で勝利に貢献した。
  九回の第5打席はボール球を見極めて大きくうなずき、打ってやると言わんばかりに打席を外して一振り。勝負を楽しんでいるときの雰囲気が戻ってきた。「(三直は)ヒットにはなってないのでそこまで捉えた感じではないが、最後の打席のほうが僕としては良かった。良くなっている感覚を持てて打席にたてた」。この日は結果も求めながら、この先を見据えて投球の見え方を重要視。「昨季の最後はかなり高い確率で打てそうだなと打席に立てた。その感覚が出てくれば同じような、それ以上の数字が残る」と、まずは昨季後半の打撃に近づけることが、調子を上げる近道になると考えている。
 オースマス監督は「下位打順での起用は全く考えていなかった。(3番起用は)雇われた時から考えた」と報道陣を笑わせたが、あながちうそではないだろう。2番トラウトの出塁率を生かせるのは背番号17の対応力。一打一打が勝利に直結する。