新トレ@モリジョビ

 岩手日報社が4月からスタートした新聞をビジネスに活用するNIB(エヌ・アイ・ビー=Newspaper in Business)講座「新トレ(新聞トレーニング)」。盛岡市中央通の盛岡情報ビジネス専門学校は本年度、情報ビジネス科と会計ビジネス科の「ビジネス実践」の授業に取り入れ4月24日、講座を開始した。「新聞を読んで、社会に近づく」をテーマに通年で計8回開催。将来、社会で活躍するために必要な情報収集力や読解力、コミュニケーション力を新聞を通して育む。

 情報ビジネス科、会計ビジネス科1学年は「購読条件付き新トレ講座」で年間カリキュラムを組み立て。各回のテーマに合わせて事前に2、3日から1週間、教材の新聞を読み授業に臨む。

 初回のテーマは「新聞の読み方」で、38人が受講。講師を務めた岩手日報社NIE・読者部の礒崎真澄専任部長は「社会に出るとさまざまな出会いがある。経営者らキーマンとなる人は間違いなく新聞を読んでいると考えていい。情報と言葉が武器になる」と実社会における情報の大切さと新聞の有効性を説いた。

 新聞の特長は「一覧性」と「価値判断」。各ページに多様な記事に接するチャンスがあり、ニュースの重要度により、右から左、上から下に配置される。記事は結論から書く「逆三角形」の構成で見出しや前文を読むだけで記事のポイントがつかめる。

 短時間で社会の動きが分かるように作られた新聞の工夫を説明した礒崎専任部長は「最初は朝の10分間、見出しを読みながらめくるだけでもいい」と助言した。

 続いて、学生は各自、当日の朝刊全ページに目を通し、興味を持った記事を一つ選んでスクラップ。ワークシートに選んだ理由、要約、感想や意見を書きグループごとに発表し合った。

 この日はキャッシュレスの県内動向、飲食店のバイトテロ対策調査などの記事が関心を集めた。学生は「キャッシュレスは便利な一方、高齢者が困っていて心配」「飲食店を安心して利用できるようしっかり対策を」などと述べ合った。

 新トレを担当する松高久美子教務主任(54)は「新聞を読み多くの出来事を疑似体験することで、世の中に興味を持ってほしい。また、記事に触れることは読み書きの力につながり、面接や小論文への効果が期待できる」と見守る。


情報ビジネス科・荒田 美波さん

 ニュースに触れるのはいつも朝のテレビ番組。今回は1面から最終面まで新聞を読み、盛岡のニュースが多く載っていることに気付いた。地元就職を希望しているので、面接などに役立ちそうだ。これから講座でたくさん記事を読み、新聞に慣れていきたい。

情報ビジネス科・平藤 天翔(かける)さん

 高校時代、夏の高校野球県大会でヒットを打ち、岩手日報に名前が載ったことがある。学校にも張り出され、とてもうれしかった。漢字が難しく感じられ、今まで新聞はあまり読んでこなかったが、親しみはある。これからの講座も楽しめそうだ。

情報ビジネス科・坂本 樹利花(きりか)さん

 高校のころ、祖父母宅で関心のある新聞記事を探して読んでいた。今回の講座で、新聞には幅広い分野の記事が掲載され、視野が広がると感じた。東日本大震災の被災地の復興や課題も書かれている。ボランティア活動に興味があり、記事を探してみようと思う。

会計ビジネス科・工藤 壮(たけし)さん

 中学生のころまでは新聞はスポーツの記事を目当てに読んでいる感じだったが、最近は政治や経済の部分にも興味を持つようになった。今後は自分の興味があるところだけではなく、全体に目を通し、世の中のいろいろな分野に関心を高め読んでいきたい。

会計ビジネス科・吉田 文哉さん

 新聞については堅苦しいイメージがあったが、読んでみたら思った以上に興味がある記事に出合い、また読みたいという意欲が湧いてきた。記事の配置にも意味があることが分かったので、これから紙面を開くときは重要なところを意識してみる。

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