日常生活のちょっとした動作で起こりうる転倒。特に高齢者は、骨折などの思わぬけがが寝たきりや介護を誘発することもあり、注意が必要だ。県スポーツ振興課上席スポーツ医・科学専門員でアスレチックトレーナーを務める高橋一男さんに、予防の重要性や効果的な体操を教えてもらった。

 転ばない対策もさることながら、転んでも回復でき、体へのダメージを最小限に抑えるためには体力づくりが不可欠。高橋さんは「無理なく、気軽に、楽しく、がポイント。日常生活の中で続けられる軽い運動を習慣にしてみよう」と呼び掛ける。

 末端から全身へ刺激していくことで体がスムーズに動くようになるそうで、まずは手を開いたり握ったりする動作でウオーミングアップしよう。開くときは指の付け根から。握るときは小指から巻くように。

 次に高橋さんオリジナルのエクササイズ「オーケー・サンキュー」。頬の脇で片手の親指と人差し指で輪を作り、もう片方の手は3本の指を立て前にまっすぐ突き出す。これを交互に行う。慣れたら腕の動きに合わせ、足を前に突き出す動きを加えてみよう。体をひねるエクササイズもおすすめ。椅子に座り、片肘と反対の膝を触れさせるように体を大きく動かす。無理のない程度に膝を持ち上げるよう意識すると、より効果的だ。