「1千本安打は盛岡で達成したかった」。楽天の銀次は28日に盛岡市の県営球場で行われた西武戦の前に悔しそうに語った。昨年末に地元岩手で約束した目標。有言実行とはならなかったが、4月の不調から一転した5月の活躍は銀次の意地を感じさせた。

 今季開幕前の時点で通算1千本安打まで残り61本。県営球場の試合まで40試合以上あり、リーグ屈指の打撃技術を持つ銀次ならかなわない数字ではなかった。「頭の中で試合数と安打数の想定をいつもしていたが、5安打打ってもその後に0本の日が続いたり。難しさを感じた」ともどかしい日々もあった。

 だが、5月の安打量産は目を見張るものがあった。28日の試合では無安打に終わったが、5月は5打数5安打を2回記録するなど92打数30安打(打率3割2分6厘)と4月末時点で2割2分8厘だった打率は2割7分7厘まで上がってきた。残り10本となった1千本安打は通過点。2度目の日本一、悲願の首位打者獲得へ、ヒットメーカーがバットでけん引する。