県は29日、東日本大震災で砂が流出した大槌町の浪板海岸の砂浜再生工事について、現地作業を9月上旬に始める方針を示した。同海岸の砂とほぼ同じ質の青森県六ケ所村の砂を使う。漁業や観光などへの影響を考慮し2期に分けて進め、来年12月中旬に作業を終える予定だ。

 町が町内で開いた浪板海岸砂浜再生懇談会で、地元の委員5人らに説明した。再生する砂浜は延長500メートルで常時見える幅は25~30メートル、工事に要する砂は約5万立方メートル。砂は粒の形や色がほぼ同じで量が確保できる同村の山砂を予定し、放射能を含め安全確認し投入する。事業費は約11億円。

 地元委員からは「漁期を十分に考慮してほしい」「フェンスはあるが汚濁を最小限にするよう状況を確認しながら進めてほしい」などの要望が出た。