市制移行から5年が過ぎた滝沢市。読者から、旧滝沢村時代に設置された掲示板について「自治体の表記がいつまでも『村』のままで恥ずかしい」と声が寄せられた。掲示板は情報伝達手段の多様化で利用が減り、中には放置状態の物も。全ての掲示板を「市」に直すには数十万~百数十万円かかるが、そもそも使われていないため優先度が低く、市が変更した例はない。設置から30年以上経過した物も多く、破損による事故の危険もある。活用か、撤去か―。在り方を考える時期に来ている。

 同市の国分通り沿いに立つ「滝沢村掲示板」は、さびだらけで少し傾き、掲示物は保護司会が掲示した古い標語のみ。目を留める市民はほとんどいない。

 市によると、市内には現在約90基の掲示板がある。設置時期は1986年ごろが中心で、設置費用は1基10万円以上。多いときには約100基あったが、壊れて撤去された物もある。

 当初は行政のお知らせやイベントのチラシが張られ、スペースが足りなかったときもあった。しかしインターネットなど情報伝達の手段が増える中、掲示板への関心は低下。現在、市への掲示依頼は「月に1回あるかないか」という。

 市は「市」への表記修正の要望を何度か受け、対応を検討したこともあるが、業者の見積もりで1件当たりシールの添付が数千円、塗り替えが1万数千円かかることが判明。現時点で修正は考えていない。