史上初のブラックホール撮影に成功した国際協力プロジェクトの日本チーム代表で、奥州市水沢星ガ丘町の国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹(まれき)所長(47)らは25日、隣接する奥州宇宙遊学館で撮影報告会を開いた。本間所長は10年前の東京勤務時、同僚の小山友明特任専門員(47)から持ち掛けられてブラックホール観測への参加を決めたエピソードや研究者の素顔を披露。研究には「Z項」を発見した旧水沢緯度観測所時代からの経験が生きたと強調した。

 市民ら約80人が聴講。日本チーム14人中6人が在籍する水沢観測所から、本間所長と小山特任専門員、田崎文得(ふみえ)特任研究員(33)が参加した。本間所長はブラックホールの姿や撮影の科学的意義のほか、願掛けでブラックホールと同じドーナツ形のシリアルを食べた裏話なども披露し、会場の笑いを誘った。

 小山特任専門員は10年前、国際学会で米国のブラックホール撮影計画を知り、同天文台が得意とする複数の電波望遠鏡を組み合わせる超長基線電波干渉計(VLBI)の技術が生かせると直感。研究を共にしていた本間所長に話を持ち掛けた。