カヌー競技で2016年リオデジャネイロ五輪に出場した佐々木翼さん(24)=秋田県大仙市出身=は25日、奥州市の奥州いさわカヌー競技場で指導を始める。一関市内の専門学校へ進学し、4月に奥州市へ転入。豊かな水量を誇る同競技場を「レベルの高い海外コースのようだ」と評価し、競技普及と世界トップの選手育成を目指す。

 佐々木さんは小学3年で競技を始め、高校2年で日本代表に選ばれた元トッププレーヤー。リオ五輪は兄の将汰さん(26)と共にスラロームのカナディアンペアに出場した。惜しくも予選で敗退したが、世界のレベルを肌で感じた。

 五輪後は「自分だったらどう指導するか。選手から指導者の目線に変わっていった」と後進育成への思いを強め引退。体の仕組みを詳しく理解できる理学療法士を目指すため、4月に3年制の国際医療福祉専門学校一関校に入学した。

 受験勉強中だった昨年、奥州市で開かれたジャパンカップでコース設定を担当し、知り合いの勧めもあって同競技場のある奥州市への移住を決めた。平日は学校に通い、土日は同市や地元の愛好会が開く体験会で初心者らに指導する。