国際リニアコライダー(ILC)本県誘致を目指す一関地方の民間団体・ILC実現を熱望する住民の会(会長・佐藤晄僖(こうき)一関商工会議所会頭)は24日、一関市大東町の大原市民センターで誘致推進大会を開いた。大東町は建設候補地に当たるILCご当地。住民たちは誘致に向けた取り組みを紹介し、大会宣言も採択。地元の熱意として来月にも政府や学術会議に届ける考えで、草の根の取り組みをさらに強める。

 大会は、誘致への地元の強い意志を示そうと初開催し、市民ら約400人が参加した。地元の大東地域ILC委員会の小原玉義委員長が、ILCへの理解や誘致機運を高めようと地域ぐるみで進める活動を発表した。高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)での勉強会を踏まえて企画した大東図書館の常設展「ILC学びツール」を紹介。本県を訪れる研究者や観光客は増えており、さらなる国際化も見据え翻訳端末機を活用していく考えも示した。

 「地域が一体となり、ILC実現に向けて強力に取り組む」との大会宣言も採択。今後、国などへのアピールを強めていく考えだ。佐藤会長は「住民のILCへの熱意を感じる。民間団体が協力してできることをしっかり続けていく」と決意を新たにした。

 同日は東京大素粒子物理国際研究センターの山下了(さとる)特任教授が講演。山下氏は、来年まとまる日本学術会議のマスタープランや、次期欧州素粒子物理戦略(2020~24年)に関し、議論が本格化する9月がヤマ場になると指摘。「生みの苦しみがあるが、産学官、地元住民が一体となって誘致を進めよう」と励ました。