「#Thank You From KAMAISHI(SANRIKU)」は、ラグビーワールドカップ(W杯)など特別なイベントが相次ぐ三陸・釜石地域から、東日本大震災後の支援に対する「ありがとう」の気持ちを世界に発信する活動。今回は、6月1日から始まる「三陸防災復興プロジェクト2019」の主な事業内容を紹介する。8月7日までの計68日間、本県沿岸13市町村を舞台に防災シンポジウムや音楽祭、祭りイベントなどが繰り広げられる。また、三陸ならではの食の魅力を発信する「いわてHAMA-MESHIプロジェクト」をクローズアップする。

6月1日から68日間 多彩な22事業

東北ユースオーケストラの代表・監督を務める音楽家の坂本龍一さん(Photobyzakkubalan(C)2017KabInc.)

「三陸防災復興プロジェクト2019」は、復興に力強く取り組んでいる地域の姿や、東日本大震災津波の教訓と支援への感謝を伝えるとともに、三陸地域の多様な文化や魅力を発信する一連の催し。6月1日のオープニングセレモニーを皮切りに、防災シンポジウムや音楽祭、伝統芸能が一堂に会する祭りイベントなど22事業が繰り広げられる。

 釜石市大町の市民ホールTETTO(テット)で開かれるオープニングセレモニーでは、米国大使館と国連防災機関によるスピーチのほか、インドネシアと台湾、国内の防災関係の識者によるシンポジウムを開催。復興に取り組む若者の活動報告や、歌手の八神純子さんによるトーク&ライブも開かれる。

 釜石、久慈、大船渡、宮古の4会場で開かれる「三陸防災復興シンポジウム」では、異なるテーマごとに講演やパネルディスカッションを通じて国内外の防災力向上を考える。

オペラ「四次元の賢治-完結編-」の舞台イメージ

 さんりく音楽祭では、世界的指揮者の佐渡裕さんと小中高生の弦楽団「スーパーキッズ・オーケストラ」によるコンサートや音楽クリニックを実施。7月31日から8月4日までの間、8市町村を巡回する。

 7月13日には、釜石市民ホールでオペラ「四次元の賢治-完結編-」を上演。脚本は宮沢賢治の諸作を基に思想家の中沢新一さんが手掛け、俳優の満島真之介さんや「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんらが出演、音楽プロデューサーの小林武史さんがピアノ演奏する。チケットは同ホールのほか、各プレイガイドで先行販売中。

 宮古市で行われる「オールいわて・祭りイベント」は、県内各市町村から郷土芸能団体が出演。同13、14の両日、熱気あふれる祭り文化が地域を盛り上げる。

クロージングセレモニーでストーリーテラーを務める俳優の村上弘明さん

 三陸鉄道では、宮古駅から鵜住居駅(釜石市)の区間などを走る「〝復興の今”学習列車」や、有名シェフが監修するコース料理を味わえる「プレミアムランチ列車」を運行。乗車には事前予約が必要。

 8月7日のクロージングセレモニーでは、陸前高田市出身で俳優の村上弘明さんがストーリーテラーを務めプロジェクトの開催報告を行う。また、岩手、宮城、福島の3県出身の児童生徒、学生で編成する東北ユースオーケストラ(弦楽四重奏)が、代表・音楽監督を務める音楽家坂本龍一さんとコンサートを行い、新しい三陸の創造へ思いを込める。

 県三陸防災復興プロジェクト2019推進室の小野寺宏和室長は「復興に向けて取り組んでいる地域の姿や、震災の記憶を発信していくことが大きな目的。ぜひ多くの人に多彩な事業に参加して、地域の今を体感してほしい」と来場を呼び掛ける。

 各催しの詳細や問い合わせ先は「三陸防災復興プロジェクト2019」のホームページhttps://sanriku2019.jp/へ。