盛岡市加賀野の岩手大付属中(宮川洋一校長、生徒436人)は22日、同校で花巻市の「早池峰にゴミは似合わない実行委員会」代表の菅沼賢治さん(70)の講演会を開いた。7月に宿泊学習の一環で登山を行う1年生140人が、携帯トイレ専用となった早池峰山(1917メートル)の環境保全活動の歩みを学んだ。

 菅沼さんは、貴重な高山植物が生息する同山で、かつて山頂避難小屋トイレ付近などの自然体系の変化が問題化したことを説明。し尿の担ぎ下ろしに取り組んだ同委員会の活動を振り返った。

 登山者への携帯トイレ普及を進め、現在は山頂に専用ブースが整備されていることを紹介。「登山によって引き起こされる問題の原因は登山者にある。登山は自然を求めて行うもので、快適さを求めるのは違う。早池峰の自然を未来に残すため、活動を続ける」と決意した。

 生徒たちは同委員会のボランティア活動を伝える過去の新聞記事を教材に事前学習し、講演会に臨んだ。7月1~3日の宿泊学習の初日に菅沼さんと一緒に登山する。池田美桜さんは「周囲の反対にも負けず、問題を解決してきた姿に感動した」と理解を深めた。