県は27日から、見た目からは分かりにくい障害や病気を抱える人への配慮を促す「ヘルプマーク」の配布を始める。当事者らの要望に加え、今年は大型イベントが相次ぐことから導入を決めた。心臓の病を患い、経験を基にマークの普及を訴えてきた金ケ崎町西根の佐藤響子さん(花巻南高1年)は、社会の理解と思いやりの広がりを願う。

 ヘルプマークは義足や人工関節を使う人や内臓疾患や難病の人らが周囲に配慮を必要としていることを伝えるため、東京都が作製した。県は振興局や市町村の障害福祉担当窓口で配布する。縦8・5センチ、横5・3センチでストラップ付き。連絡先や困り事を記入できるシールも同封する。

 自身の経験を踏まえ、金ケ崎中時代に全校朝会や文化祭などで普及を呼び掛けた佐藤さんは「少しでも普及実現に役立ったならうれしい」と喜び「マークの意味を知らない人はまだまだいると思う。話題になり、マークを付けている人への配慮や優しい見守りができる社会が実現してほしい」と思いを込める。

 マークは2018年度末までに34都道府県で配布され、県への問い合わせも近年増加。県は昨年10月、ホームページでダウンロードできる「ヘルプカード」を導入するなど周知を進めてきた。今後はポスターを作製し、公共交通機関でのマーク周知を強化する。