【仙台支社】国際リニアコライダー(ILC)計画を推進する国際研究者組織リニアコライダー・コラボレーション(LCC)は21日、仙台市の東北大で記者会見した。10月の国際学会仙台開催で、日本政府に誘致決断を促す声明を出す方針を示した。

 代表のリン・エバンス氏(英国)と、メンバーの東北大大学院理学研究科の山本均教授が出席。エバンス氏は「年内に(誘致に向けた日本政府の)青信号が出るかが非常に重要」とし、3月に日本政府が「ILCに関心がある」との見解を初めて示したことを踏まえて「学会までに、さらに前向きな意思表示が必要だ」と強調した。

 開催目的については「ILCの設計を完成させ、コスト削減や技術面での改善を目指す。新技術に特化したミニワークショップも企画し、研究の進展を共有する」と説明。山本教授は「学会は誘致を働き掛ける狙いもある。何らかの形で声明を検討したい」と述べた。

 学会はアジア、欧州、北米の持ち回りで毎年開催するリニアコライダー・ワークショップ(LCWS)。仙台市青葉区の仙台国際センターを会場に、世界の加速器関連の研究者や企業関係者約200~300人が集う。東北開催は2016年の盛岡市以来3年ぶり。

 会見にはILC誘致を目指す県立大の鈴木厚人学長が同席。鈴木学長は「政府間による意見交換の進展も見込まれている。学会開催で誘致に向けた歩みが着実に進む」と期待した。