土砂災害対策などの研究者でつくる砂防学会(東京)の全国大会は21日から3日間の日程で、盛岡市盛岡駅西通のアイーナとマリオスを会場に開幕した。全国の研究者や行政関係者ら約1100人が集い、2016年台風10号豪雨や昨年の西日本豪雨など、近年相次ぐ土砂災害について研究成果を発表。住民避難の在り方など課題を共有し、命を守る方策を考えている。

 初日は大学や国の関係者ら5人が災害事例と教訓を発表した。西日本豪雨について、広島大の海堀正博教授は避難勧告などが早い段階から出されながら多くの犠牲者を出したことに触れ「砂防の必要性をもっと叫ばないといけない」と強調。「早め避難の周知が欠かせない」とも述べた。

 大会の本県開催は1976年以来2回目。鹿児島大農学部4年の田中康士朗さん(21)は「災害に備えることの大切さを改めて学んだ。将来は砂防技術者になり命を守りたい」と力を込めた。

 22日は両会場で研究発表やパネル展示などを行い、23日は岩手山周辺の火山砂防施設や岩泉町の土砂災害対策現場などで現地研修する。