カラスの賢さは誰もが認めるに違いない。公園の水道で蛇口の栓をひねって水を飲む知恵者がいた。クルミを車に割らせる行動は知られるが、ある街では適度な交通量で危険が少ない自動車学校から始まったとか。戦略性に優れる

▼いろいろな道具もつくる。こんな実験例も。細長い筒の底に、餌の入った容器がある。近くには細長い針金。このままだとつり上げられないため、先を折り曲げて成功させた(樋口広芳著「鳥ってすごい!」)

▼針金は使い勝手がよいのだろう。針金ハンガーを巣の材料に使っている。ただ、電柱に作られると停電の原因にも。暖冬の影響で餌が豊富な今年、県内では営巣が盛んなようで、撤去する電力会社は大変そうだ

▼針金ハンガーは、どこで入手したのか。物干しざおか。いや、ごみ集積所が有力だろう。まさか持って行くとは住民が思っていなくても、カラスにとっては便利な調達場所に映るのではないか。ひと工夫ほしい

▼生ごみの散乱は対策の不徹底を突いた結果だ。無防備に置かれていれば、格好の餌食となるのは当然。目がいいため、袋の中が丸見えだと、ごちそうを提示しているようなものかもしれない。防御を徹底したい

▼人間社会をよく観察しているカラスから迷惑を受けず共存を図るにはどうするか。こちら側の心掛けが問われているようだ。