日本児童文芸家協会の第48回児童文芸新人賞に森埜(もりの)こみちさん(一戸町出身、埼玉県草加市在住)の「わたしの空と五・七・五」(講談社)、第2回児童文芸ノンフィクション文学賞にフォトジャーナリスト・佐藤慧(けい)さん(盛岡市出身、東京都在住)の「しあわせの牛乳」(ポプラ社)が選ばれた。贈呈式は23日、東京都内で行われる。

 森埜さんの「わたし―」は、内気で多感な中1女子が俳句を通して友達関係や恋の予感を描く青春小説。同作品は「一句献上いたします」との題名で第19回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞。出版化に伴い改題した。森埜さんは「うれしいの一言に尽きる。もっといい作品を書くよう頑張りなさいという励ましととらえ、これからも児童文学を書き続けていきたい」と抱負を語った。

 佐藤さんの「しあわせ─」は、岩泉町で山地酪農を営む中洞(なかほら)正さんの牧場ができるまでを描いた。執筆のきっかけの一つが東日本大震災だったという佐藤さん。「なかほら牧場で触れた自然と人間の調和が震災の苦しみを癒してくれた。この本を手にした子どもたちが温かな未来を創造していってほしい」と願う。