マリナーズの菊池雄星(花巻東高)は今季初めて1試合で本塁打3本を打たれた。立ち上がりはマウンドが滑りやすかったそうで、ボール先行。だが、本調子でなくても試合をつくり「6回3点でいけたことはプラスにとらえたい」と話す。メジャーで先発投手の評価基準となるクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)は、登板10試合で6度目だ。

 チームは前日まで本拠地とは時差が3時間ある東海岸遠征で連敗していた。菊池はチームより先に帰ったが、同僚らを乗せたチャーター機は機体故障で約5時間遅れ、シアトルの空港に到着したのは午前2時ごろだという。

 「皆はよく眠れていない。少しでも長くと思って投げた」。延長戦で2死無走者からの逆転サヨナラ劇に、左腕の粘りと思いが実った格好だ。

 前回登板のヤンキース戦では、規則に違反して松やにを使用してグリップを良くした疑惑が浮上した。メジャーでは公然の秘密とされ、サービス監督は「(合法の)ロージンか何かが付いたんじゃないか」とかわし「彼の負けん気は素晴らしい」と気持ちの入った投球を褒めていた。

(シアトル共同=小西慶三)