大槌町の平野公三町長が14日から始める東日本大震災で犠牲になった町職員遺族らの個別訪問で、対象遺族40組のうち10組超が辞退を申し出た。訪問を断る意向の遺族は今後も増える見込み。犠牲職員の死亡状況調査について町は、訪問時に遺族の考えを確認して方法を再検討するとしており、対応が注目される。

 訪問は「雇用者としての謝罪」が目的。犠牲になった40人(町畜産振興公社職員含む)の遺族対象で7月上旬まで行う。

 町によると、10日時点で県内外の10組が町に辞退を告げており「思いは理解している。訪問は必要ない」「当時を思い出すとつらい」などと理由を挙げているという。

 町は犠牲職員の遺族の要望を受け、死亡状況調査の実施を決めた。当初、当時の職員ら計104人から震災当日の状況などを文書で情報収集し、6月中旬から遺族に報告する予定を示したが、2月に方針を変更。遺族の考えを聞いた後に調査方法を決めるとした。