三陸鉄道(中村一郎社長)は13日、静岡県の天竜浜名湖鉄道(天浜線、長谷川寛彦社長)と交流協定を結んだ。どちらも国鉄の路線を引き継ぎ、県と沿線自治体が出資する第三セクター。観光交流イベントやグッズ販売、利用客拡大のための情報交換など幅広い分野で連携を深める。東日本大震災直後から本県を支援してきた静岡県は、南海トラフ地震が懸念されており、三鉄が教訓を伝え、運行再開への支援も行う。

 協定締結式は宮古市五月町の宮古地区合同庁舎で行った。両社長と千葉茂樹副知事、静岡県の川勝平太知事が出席し、連携内容を確認した。三鉄が単独で県外の鉄道会社と協定を結ぶのは初めてとなる。

 今後は経営改善や利用客拡大に向けて情報交換し、イベント開催時に相互のグッズ販売や観光PRを実施。相互交流ツアー開催やコラボ商品の開発を見据える。災害対応はノウハウを伝えるだけでなく、有事の際の人員派遣や車両部品提供なども行う。

 天竜浜名湖鉄道は、静岡県掛川市の掛川駅から湖西市の新所原駅まで路線延長67・7キロを結ぶ。2010年に国登録有形文化財に指定。住民の交通手段としてだけでなく、浜名湖や天竜川など沿線の名所や旧跡目当てのファンも集める。