県警嘱託警察犬指導手で奥州市胆沢南都田の会社役員石川薫さん(56)と警察犬コンラート・フォム・ハウスモモイシ号(シェパード、雄6歳)は5日、行方不明になった高齢女性を無事発見した。捜索開始から約30分での発見。職務を全うした充実感を相棒・コンラート号と分かち合っている。

 奥州署(中屋敷修二署長)などによると、同日午前10時ごろ、同市前沢の女性(87)が行方不明になったと家族が同署に通報。署員らが捜索するも見つからず、石川さんに出動を要請した。現場に駆け付けた石川さんは、コンラート号に女性の靴をかがせると、コンラート号はすぐさま家の敷地を回り、北側の草地を真っすぐ歩き始めた。約200メートル先の崖に着くと今にも下ろうと強くリードを引っ張った。

 女性が崖から落ちたと確信した石川さんは、コンラート号と高さ20メートルほどの崖の下に回った。すると、コンラート号が中腹の茂みに向かって駆け上がろうとした。女性の姿は見えなかったが名前を叫ぶと、反応があった。捜索開始から約30分のことだった。発見の知らせを受けた消防隊員が女性を救助。女性は崖から落ちた際に擦り傷を負ったが、命に別条はなかった。

 同署は14日、石川さんに感謝状を贈る。