花巻市石鳥谷町の東八重畑地区の住民有志は、東日本大震災で被災した陸前高田市竹駒町の細根沢地区との交流の様子をまとめた記録誌「海のないところに津波がきた!~東日本大震災をきっかけにできたある小さな町内会同士の絆の記録~」を作製した。製作費には毎年開催している復興支援バザーの収益金を充てた。震災直後の被災地や支援の様子を写真付きで紹介し、震災の風化を防ぎたいとの思いを込めた。

 記録誌はA4判、48ページで、23人が文章を寄せた。「『津波だ!逃げろ!』の大声を聞き、『ゴウゴウ』『バリバリ』の音の中、裏の家の人たちと高台に逃げた」「合同のお花見会、わんこそば大会などへの招待などたくさんの企画をしていただいた」とつづられている。
 両地区の交流の懸け橋になったのは、花巻市石鳥谷町八重畑のリンゴ農家大竹佐久子さん(71)。震災の数日後、陸前高田市の避難所を巡り、支援物資を必要としていた細根沢町内会館を訪れたのがきっかけ。それ以降は東八重畑の住民や自身のブログを通じて物資を募り、2016年まで冬を除き週1回、細根沢地区を訪問した。

 200部作製し、両地区住民や県内外の支援者に配った。花巻市石鳥谷町猪鼻の八重畑振興センターで閲覧できる。