新天皇、皇后両陛下は東日本大震災で傷ついた本県の沿岸を3度訪れ、被災者を励まされた。寄り添う一言一言が、悲しみに暮れる人々の生きる力となり、進む道を照らした。あの日から8年余りが経過し、令和となった今も復興は道半ば。沿岸の住民は優しく寄り添った新両陛下を思い、期待を寄せる。

 2011年8月。大船渡市盛町の学校事務職員の女性(55)は母(81)と共に、同市大船渡町の仮設住宅で新両陛下から励ましを受けた。息子たちと親しく話される新陛下の優しい姿が心に残る。街も心も傷ついた中で「お二人に来ていただき『頑張れるかもしれない』と思えるようになった」と振り返る。

 新両陛下は大船渡、釜石両市のほか、16年6月に宮古市と岩泉町で復興状況を視察。前天皇ご夫妻も11、13、16年の3度にわたり本県被災地入りされた。