宮古市の津軽石牡蠣(かき)養殖組合(前川賢一組合長)は8日、宮古湾で特産の「花見かき」の水揚げを始めた。宮古に春の訪れを告げる大粒カキは、地元漁業者が度重なる災害を乗り越えてブランド化した。関係者は「花見かきを目当てに、多くの人に宮古を訪れてもらいたい」と期待する。

 同組合の山根幸伸さん(62)=同市赤前=が朝から船を出し、ロープにつるした養殖かごから約600個を水揚げ。ナイフを巧みに操って殻を外し、丸々太ったむき身を確認すると満足そうにうなずいた。

 花見かきは冬に水揚げしたマガキの中から大きい物を厳選し、栄養素が多く含まれる春先まで湾内で育てる。殻の大きさ13センチ、幅6センチ、厚さ3センチ以上が基準で、むき身も約70グラムと通常のカキの3倍超となる特大サイズ。甘みと濃厚な味わいが特長だ。