NIEアドバイザー・菅野 亨

環境を整え少しずつ

菅野 亨さん

 新学期を迎えて新たな気持ちで学校が動きだしたことでしょう。新聞を活用して児童生徒の学力を高めるには、どんな活動から取り組み始めたらよいのでしょうか。

新聞コーナーを設置する

 図書室、廊下、教室などの一角に設けていつでも手に取って新聞に親しむことができる環境を整えます。新聞をテーブルに置いても壁に張ってもよし。係の子供が扱うようにすると自然に新聞が話題となり、関心が高まっていきます。

新聞を手に入れる

 学校予算で一般紙や子供新聞を購入し新聞コーナーに配置します。授業で活用する場合、1回に一定数以上の部数を購入する条件で一般紙が1部40円の教材価格で購入できる新聞社があります。数日前の新聞を持ち寄って活用しても構いません。最新の新聞でなくてもよいのです。

新聞に親しむ活動を行う

 NIEタイムと称し朝学習やホームルームなどの時間で行います。週に1度を目安に継続することで活字に親しみながら読む力や書く力を伸ばすことができます。無理なく楽なやり方を工夫すると長続きします。

 ①新聞スクラップ

 子供自身が興味関心をもった新聞記事を選び、切り抜いてスクラップブックなどに貼ります。慣れてきたら感想や意見を書いたり記事を要約したりして交流させると力がつきます。

 ②1分間スピーチ

 子供自身が選んだ記事を友達に紹介する活動です。時間や内容は発達段階や学習経験を踏まえて設定します。気になった記事を選びますが、「この人の生き方に学ぶ」など、テーマを決めて取り組むのも効果的です。

 ③ワークシートの活用

 新聞記事を基にしたワークシートの課題を子供たちが解く活動です。全国各地の新聞社が校種や学年別に作成し、ホームページに掲載しています。プリントアウトしてすぐに使えます。

実践事例を情報収集する

 日本新聞協会や各新聞社のホームページが参考になります。県NIE協議会もセミナー開催や講師派遣などの活動を行っています。


岩手大付属小副校長 菅野 亨(かんの・とおる)

 86年、盛岡・緑が丘小で教員生活をスタート。岩手大付属小、盛岡・中野小、中部教育事務所主任指導主事、花巻・花巻小副校長、宮古・蟇目小校長、宮古・花輪小校長などを経て18年、岩手大付属小副校長。13年から県新聞教育研究協議会理事長。15年から日本新聞協会認定NIEアドバイザー。55歳。陸前高田市生まれ。