【デンバー共同】米大リーグは5日、各地で行われ、マリナーズの菊池雄星(花巻東高)はホワイトソックス戦に先発し、5回を7安打6失点(自責点4)、4三振1四球で勝敗は付かず初勝利はならなかった。チームは8-10で敗れ、連勝が4で止まった。

対応力と意地、粘りの投球

 【本紙特派員・小田野純一】誰よりも勝利を求め、マリナーズの仲間を信じ、もがき続けた。敵地のマウンドで菊池雄星に試練が訪れた。何度も壁にぶつかり、はね返されても、食らいついた。序盤に大量失点を喫したが、日本で培った対応力と意地で粘りの投球を見せた。

 二回。流れを変えるためマウンドで叫んだ。しかし、焦りは払拭(ふっしょく)できない。先頭打者に甘く入った直球を左翼線に運ばれ二塁打。次打者の送りバントが内野安打になり、盗塁も許した。無死二、三塁から内野の前進守備をあざ笑うようなゴロが中前に抜けて2点を失う。打者を詰まらせるほど球威は十分なのに抑えられない。ホーム開幕戦で意気が上がる相手が一気に襲いかかった。

 ただ、大量失点で冷静になれた。「打たれてしまった原因を分かった上で、三回以降投げられたのは唯一良かったところ」。変化球の制球が安定したことで直球がよみがえった。五回にはこの日最速の96マイル(約154キロ)を計測した。