「#Thank You From KAMAISHI」は、ラグビーワールドカップ(W杯)など今年ビッグイベントが相次ぐ三陸・釜石地域から、東日本大震災後の支援に対する「ありがとう」の気持ちを世界に発信する活動。3月17日には釜石市大町のTETTOで「釜石・三陸から世界に感謝を届けよう」(三陸防災復興プロジェクト2019実行委、スマイルとうほくプロジェクト=花王協賛=など主催)と題したイベントを行い、ホタテの貝殻を使ったメッセージで感謝を世界に発信し、ギネス世界記録に挑戦した。

みんなでつなげた1012枚

ギネス世界記録の達成を喜ぶ参加者ら

 「1012枚、ギネス認定です。おめでとうございます」。ギネス公式認定員が声を張り上げると、会場は大きな拍手に包まれた。挑戦した「二枚貝の貝殻で作られた最大の文章」は既存のギネス世界記録がない新機軸。基準とされた「千枚」を超えて認定された。

 幼児から高齢者まで、市民や県内外の約130人が参加。3千枚以上用意した大小さまざまなホタテの貝殻を縦4・5メートル、横12メートルのシートに並べ、「一人ひとりに、ありがとう Thank You From KAMAISHI」とメッセージを表現した。

3千枚以上用意されたホタテの貝殻

 同認定員ら10人が一文字ずつ貝殻の枚数を計測。貝殻が重ならずにきちんと文字になっているか、下書きの線が隠れているかなどを細かく審査した。

 家族4人で参加した同市野田町の石田晃悠(あきひさ)ちゃん(4)は「『と』の字を作った。貝をくっつけるのが難しかった」と笑顔を見せた。

 W杯会場の釜石鵜住居復興スタジアムに設置するモザイクアート「ありがとう貝画」もホタテ貝などで制作し、釜石大観音やラグビーボールなど釜石を象徴する絵をカラフルな貝殻で表現した。今夏までに設置する予定だ。

 計画から携わった盛岡一高1年の野嶋蓮恩(れおん)君(当時釜石中3年)は「ギネス世界記録に認定され、世界の釜石になったという実感がわいた」と喜び、「モザイクアートは復興のシンボルになる。もっと世界中の人に釜石を知ってもらい、同時に支援への感謝の思いを伝えていきたい」と力強く語った。

釜石鵜住居復興スタジアムに掲げるモザイクアートは、カラフルな貝殻で表現
公式認定員からギネス公式認定証を受ける野嶋蓮恩君(左)
ホタテの貝殻の裏側に書かれたメッセージ