陸上女子長距離の名指導者だった小出義雄さんが24日に死去したことを受け、世界の舞台で戦った教え子は感謝の念を示した。奥州市出身で陸上女子長距離、マラソン元選手の那須川瑞穂さん(39)=三重県桑名市在住=は「勝つことだけでなく走る楽しさを教えてもらった。長い間お疲れさまでした」と悼んだ。

 花巻南高卒業後、積水化学入り。現役引退までの19年間、師弟関係を築いた。2009年の東京でマラソン初優勝。ゴール後は真っ先に監督の小出さんの元へ駆け寄った。「優勝して選手が喜んでいるのが一番うれしい時と言っていた」と歓喜の瞬間を懐かしんだ。

 小出さんは選手の成績が振るわなくても常に寄り添った。12年の横浜国際女子マラソンは日本勢トップの2位に入ったものの、翌年の世界陸上代表を逃した。「私よりも自分のことのように悔しがっていた。監督のおかげで次に向けて切り替えようと思えた」と感謝した。