今月、宮古支局に着任した。沿岸出身ということもあり、浜風を感じながらの仕事は気合がみなぎる。まだ3週間の勤務だが海、山、里のフィールドの地域資源、裏表がなく情に厚い人々に魅了されている。前回の支局日誌で書いていたが「やはり宮古地域はいい」と言いたくなる。

 会議取材の20分後に漁船に乗ったり、海外からの福祉現場視察に続いてアサリ漁撮影など、ジェットコースターのような振り幅の大きさが良い気分転換だ。

 食材の宝庫でもあり、大ぶりな花見かきをはじめ、ママスや山菜、シイタケなど旬の地場産品が手頃な価格で手に入る。居酒屋でプロが仕上げる料理の数々に舌鼓を打ち、時間がある日は自ら調理に励んでいる。

 宮古湾での中身と殻が分厚く成長したカキの殻むきは失敗して手が血だらけになったが、洋風のアヒージョに。ママスはバターじょうゆでソテーし、シイタケは肉詰めとオイスターソース炒めに仕立てた。

 支局2階の住居は片付いてもいないが、調味料だけは一通りそろっている。地域の今を発信する記事も料理も一工夫を加え、時にスパイスを効かせたい。

 皮膚や血液、内臓、骨まで体の細胞は数カ月単位で入れ替わるという。まずは体の中から純然たる「宮古仕様」に切り替えていくつもりだ。

(刈谷洋文)