遠野市の伝統野菜、琴畑カブの再生に挑む遠野緑峰高(菊池勇校長、生徒149人)生産技術科野菜果樹研究班の活動が活気づいている。昨冬に独自開発した第1弾商品「琴畑カブヤマブドウ漬け」が、漬物グランプリ2019(全日本漬物協同組合連合会主催)の決勝大会(25~27日、東京都)に進出。27日に3年生6人が全国の消費者に向け魅力を発信する。かつて地域の食卓で愛された食材が、若い力でおいしくよみがえる日も近そうだ。

爽やかな味わいが特長の琴畑カブヤマブドウ漬け(遠野緑峰高提供)

 6人は昨秋の収穫後、加工食品にして琴畑カブをPRしようと、地元農業者の助言を得て研究。ヤマブドウ漬けは、色鮮やかな紫色であっさりした味が特長の琴畑カブを1週間ずつ塩漬けとしょうゆ漬けにし、最後に地元産ヤマブドウをもみ込んで作る。

 同研究班は2013年、約30年間生産されていなかった琴畑カブの復活栽培に成功。以降、後輩が研究を受け継ぎ安定生産に向け試行錯誤してきたが、市場流通は高い壁だった。「量が確保できないなら付加価値のある商品を」と近年、日本伝統の食文化として注目が集まる漬物作りへの挑戦を決意した。