釜石市は、同市橋野町の世界遺産・橋野鉄鉱山を訪れた人に、音声や仮想現実(VR)映像で高炉の稼働当時の様子を分かりやすく伝えるアプリを作った。20日から無料配信する。見学者はスマートフォンなど携帯端末を手に遺構を巡り、視覚と聴覚で往時の橋野の熱気や資産の価値を体感することができる。

 アプリは衛星利用測位システム(GPS)と連動し、立ち寄った遺構の音声解説を流す。高炉や採掘場跡・運搬路跡など計11カ所の説明を組み込んでいる。二番高炉では、日本製鉄釜石製鉄所が所蔵する絵巻を基に操業当時の様子をVRで復元。高炉の仕組みや製鉄工程を紹介する映像で理解を助ける。

 見学者がスマホなどにダウンロードして利用するほか、現地にある橋野鉄鉱山インフォメーションセンターでは、アプリ入りのタブレット端末を1台300円で貸し出す。