盛岡市の劇団カンザスハリケーン(日本人(ひのもとひとし)代表)の旗揚げ公演「Tender Rain(テンダーレイン)」は12~14の3日間、同市肴町のいわてアートサポートセンター風のスタジオで上演された。妥協せず作り込んだ世界観で、鮮烈な印象を残した。

 荒廃した近未来、オオカミと呼ばれた強盗と彼が盗んだ赤い頭巾のアンドロイドの物語。不器用な共同生活の中でそれぞれの願いを抱く強盗と赤頭巾だが、2人には悲しい結末が待っていた。

 コンセプトは「動く少女漫画」。舞台ぎりぎりまで客席を設け、劇場内を丸ごと物語の空間として作り上げた。脚本や演出、衣装やメークに至るまで妥協せず、観客を「強烈に、鮮烈に物語の世界へ運びたい」という劇団名に込めた思いを体現した。