【米シアトルで本紙特派員・小田野純一】米大リーグ、マリナーズの菊池雄星(花巻東高)は12日(日本時間13日)、本拠地シアトルに移動してブルペンで37球の投球練習を行った。全ての球種を投げた中で、チェンジアップの軌道をコーチと確認する場面があった。「(割合を)少しずつ増やさないといけないと思っている」と長丁場のシーズンを見据えて新たな変化球の習得に励んでいる。

 菊池にとって「落ちる球」は永遠の課題だ。カーブやスライダーなど人さし指の横からスピンをかける球種は得意だが、回転を減らす球種は昔から苦手。指の間に挟むフォークを試したり、わしづかみの握りで投げるチェンジアップを試したり。「プロ野球のテレビゲームで自分の球種が少なくて」と自虐的に笑っていた頃が懐かしい。

 落ちる球に頼らずに一流投手に成長した実力は素晴らしいが、100球前後で降板するメジャーでは、少ない球数で打者を抑えるためにチェンジアップは必要だ。投球の割合が少なくても打者の狙いを外すことで他の球種が生きる。