県立博物館のトピック展「風雅好古 ―太田夢庵(むあん)の金石収蔵・研究と文人の世界―」は、盛岡市上田字松屋敷の同館いわて文化史展示室で開かれている。同市出身の中国古印収集家、研究者の太田夢庵(孝太郎、1881~1967年)のコレクションを中心に、その業績を紹介。没後50年を経て、知られざる全体像を示している。

 千点を優に超える太田収集の中国古印は、ほとんどを同館が収蔵している。文字学的・歴史学的に希少価値を持つものが多く、国内外で評価が高い。

 本展は145点を、紙に押した印影とともに展示。これまで未読だった印を解読した発表の場ともなっている。さらに太田が研究発表した著書や書画作品、雅印、師事した五世濱村蔵六、羅振玉の印など未発表のものが多く、古印と合わせて約230点が並ぶ。